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2019-07-18
いま話題のリブラについて
みなさん、じめじめした日が続いていますが、いかがでしょうか。久しぶりに今日は東京、晴れですが、今年の夏はどうなるのですかね。
暑すぎるのも困りものですが、少しは夏らしくはなってほしいと思います。



さて、リブラ(libra)です。ご存じですよね(リブラ公式英語サイト)。
念のためにおさらいしておきますと、
FaceBookが主導する、いま話題の仮想通貨、ではなくて暗号資産です(いま仮想通貨といういい方はしないそうです)。

暗号資産はいままでここでもご紹介した通り、ブロックチェーン技術を
ベースとしていて、おなじみビットコイン他にも多数あります。

でもビットコインなどは社会現象になるまで、金融・財界の公的なコメント
は殆どありませんでした。しかも、どれも否定的なものばかりでした。

しかしリブラに関しては違います。現在フランスのシャンティイで開催中の先進7か国(G7)財務大臣・中央銀行総裁会議でリブラが議題になっています。まだ運用がはじまっていない開発段階の暗号資産に対して、世界でもっとも権威のある金融の国際会議の話題になっているのです。

これはいままでと違うインパクトがあるということです。
何が違うのでしょうか?

では、少し見ていきましょう。

1 どういうもの?

以前本ブログでもご紹介したブロックチェーン技術をベースにした暗号資産です。
主導するのはご存じの通り、FaceBookです。よく運営主体がFaceBookと記載されていることがありますが、これは違います。

運営主体はリブラ協会という団体で、FaceBookをはじめ
28社が参加しています。FaceBookが主導しているのは間違いありませんが、その他27社のメンバーが重要です。Visa、Master、Uber、Spotifyなどすでにスタート時点で有力企業がそろっています。




2.サービス開始時期

現在の予定では2020年前半を予定としています。しかし、現在先ほどのG7財務大臣・中央銀行総裁会議でも規制が必要だという声が出てきています。
したがってすんなりサービス開始できるとは思えません。

3.他の暗号資産と何が違うの?

まず暗号資産と聞いて、儲かるの?という方はリブラの価値は分かりません。以前、本ブログでご紹介した通り、価格の激しい上昇は暗号資産の利便性を著しく損なうものです。

リブラ
はいくつかの主要通貨に対して価格変動が安定するよう、通貨バスケット方式をとっています。
中国の元やシンガポールドルなどがそうですが、幾つかの通貨を組み合わせた指標と連動するよう、価格の上下動をコントロールするものです。

貿易のGDP比が高い国が通貨をそうやってコントロールしますね(米ドルに一定比率でコントロールするものもあります)。通貨変動が激しいと為替差損のリスクのため、貿易の障害になります。
よくありませんか?金利の高い海外の通貨、外貨預金したいけれども為替変動で損する可能性あるので、躊躇してしまうこと。為替が安定していれば安心して投資できますよね。同じことです。

こうして価格の上下動が少ないと、通貨の機能である価値の保存が容易になります。いままでのビットコインなどと違うところです。だから「リブラ儲かるの?」とはいわないようにしましょう。


4.何でこんなに警戒されているの?

理由は一つしかありません。通貨として上手くいってしまう可能性があるからです。

価格の激しい変動が抑えられているうえに、先述した通り、FaceBook他に27社が協力します。

FaceBookは23億人のユーザを誇る世界最大のSNSです。その中で使える通貨というだけでもう世界最大の通貨といえます。更に、Spotify,Uberもふくめればとてつもないユーザー数になります。
しかもVisaとMasterの決済企業もついていれば相当な利便性になります。

あとは使いやすいUI設計をするかが問題ですが、FaceBookが下手な設計をするとも思えません。

では通貨として上手くいってしまったら何が問題なのでしょう。

まず、現在の金融システムの安全性担保は長い時間かけて、国レベルの国際協調をもって様々な大事件(金融恐慌、リーマンショックなど)を乗り越えて築き上げてきたものです。
暗号資産はあらたなリスク要因になります。しかもユーザー数が膨大で額が巨大になるので、リスクも巨大になります。

もう一つ、これはよく言われていることですが、マネーロンダリングに使われるのではないかということです。
これは2種類あります。ひとつは脱税目的、もうひとつは非合法組織の資金洗浄です。
脱税はトレースされにくい安定した価値保存機能(昔の割引金融債とかですね)をつかわれていましたが、安定した暗号資産は恰好の対象です。
また資金洗浄もそうですね。タックスヘイブンの銀行が利用されていたkとおがありました。
摘発されていましたが、その必要もなくなるわけです。

金融システムは1国でも法整備が緩いと、そこが徹底的に使われてしまいますので、各国の足並みをそろえた法整備が必要です。
最近何とかPayといった電子マネーのセキュリティ事故がおこっていますよね。

リブラはそれどころではありませんので、もっと慎重な対策がひつようです。

さてどうなるのでしょうか。注目ですね。、

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