COBOLの未来はあるのかないのか!?
結論からいいましょう。
COBOLの未来は…「あり!」ます。
ただ年々エンジニアの高年齢化が加速しているのが現実です。
使われているのが金融系や損保関連などが多くを占めており、
案件自体の件数も波があります。
ただ30歳代くらいまでの若手のコボル技術者となると話は違います。
当社でも時々若手のコボル技術者に応募をいただき、お客様にご提案するのですが、
引く手あまたで即決してしまうことがほとんどです。
COBOLの技術者は慢性的な不足状態が続いています。
COBOLは、1959年に登場して以来50年以上の長い歴史を持ちます。
そしてそのシステムは、今現在も稼働しており、
事務処理に特化した安定的・保守的に優れたシステムとして
大きな信頼を勝ち取ったといえるでしょう。
オープン化の波に飲まれて、「COBOLはなくなる」と言われて久しいですが、
現状はまだまだ新たなプログラミングの需要が多く、未来は明るいと言えます。
若者は逆にCOBOLを習得してほしい!
若い世代のコボラーが少ないのは、どうしてもJavaなどの言語に比べると案件の絶対量が少なくまた、インカムも比較的低いという現実があり若い世代がわざわざコボル技術者を目指さないという現実があります。
またCOBOL案件は金融系、特に銀行の統合案件などが多い関係上、業務知識を求められることも多くそれが敷居の高さの一つの要因とも言えましょう。
そのうえ、エンドユーザーが銀行や金融系が多いことから、セキュリティーの問題があり、
どうしても派遣での要員を求められることが常識となっています。
ですので、高齢のCOBOLフリーエンジニアが案件に参画するのには大きな壁があるということが言えるでしょう。
今後、エンジニアが飽和状態になったときに、若手でCOBOLのスキルがある人は仕事に困ることはないでしょう。
そのうえ、COBOL環境を守り続けてきた金融機関が、どっとオープン系システムに移行するときに、COBOLエンジニアはマイグレーション案件に必ず必要とされ、またその現場でオープン系のスキルを身に着けることも可能になります。
「金融系の業務知識があり汎用系もオープン系も対応可能な30歳代のエンジニア」となるとどこからも必要とされるエンジニア像となります。
これからエンジニアを目指そうという若者は、ぜひ自分のキャリパスを考える上で、こういった具体的な設計を頭の中でイメージしながら
自分のキャリアを磨いて欲しいと思います。
COBOLを継承することは伝統を受け継ぐこと
とはいえ、COBOLをメイン言語とするエンジニアが確実に減ってきていることは事実です。この安定したシステムのスキルを継承することは、古き良き伝統を受け継ぐ価値があると思います。