またかと思われるでしょうが、新しいデータが出てきました。
イギリスの人材派遣会社ヘイズさんのアジアの給与所得レポートです。
詳しくは申せませんが、アジア5か国(中国、香港、シンガポール、マレーシア、日本)のなかで給与の伸びは最低レベル、国内ではフィンテックなどのとがった分野のエンジニアの需要は高まるが、エンジニア内の人気も上がる為、国内ではあまり給与はあがっていかないということでした。以前の経済産業省のIT人材白書と若干違う結果が出ていますが、細かい内容はご確認ください。
あまりうれしくないニュースですね。このニュースだと優秀なエンジニアは国外逃亡ということも考えられるでしょう。お金だけが全てではありませんが、待遇の差は厳然としてあるようです。
さて今回はITエンジニアさん内での収入比較。シビアな話です。
SEさんとプログラマーさんで行きましょう。SEさんが業務にあわせて上流設計を行い、プログラマーさんがコードに落とすと大雑把にそんな分け方で考えます。
平成24年から28年までSEさんの年収は537.6, 597.9, 541.5, 592.3, 550.8(万円)です。
確かにこのデータは1年おきにあまり要因もなさそうなのに凸凹して何となく疑わしく思えてしまいます。うーーん。。。
一方プログラマーさんは同じく平成24年から28年まで427.6, 435, 445.8, 450.5, 454.3(万円)、きれいに微増です。うーん。。。
今はプログラマーさんの平均年収は、全業種のより若干上となっています。大体全業種平均は400万円台の前半で平成28年は414.6万円です。
一貫してSEさんが2割方が高いのです。上流工程だからと言われればそのままですが、そのような意見は職人肌の現場プログラマーさんはお怒りになりそうです。一貫して伸びていますし。
さて、よく上流工程、ここでいう狭義のSEでしょうが、の方が収入が高いからプログラマーは早々に卒業してそちらを目指すべきだという声もありますが、少し違うように思います。
現実的にそうなっている部分があるのは事実ですが、現場プログラマーとしてのキャリアを全うできる道筋もあることが理想です。
近年はスキルのあるプログラマーには高い年収が得られる場合もあります。一貫して伸びてきているのはそのせいもありそうです。キャリアパスが一様ではなくなってきつつあるということでしょう。
ただ、プログラマーの場合は当然それなりの自衛策が必要ですね。
最近フルスタックエンジニアという言葉が広く使われていますが、そこまでいかなくてもこれはという複数の言語・技術に対応できるとか、マルチなスキルを身に着けると長く現場を続けられます。
特にベンチャーは少人数で開発しますから、そのようなエンジニアは重宝され高い収入になってくるそうです。
またこれはという言語の神髄を極めてしまうとかもありますが。
最後に、言語ごとの年収情報をどうぞ。
求人検索エンジンの「みんなのスタンバイ」さんからのデータで、求人情報の年収を集計したものです。少し古いですが、2016年。いま高いからといって軽々に飛びつくことなく、自衛策のご参考にどうぞ。
上からPython, Perl, Ruby, C, JavaScript, PHP, Scala, Java, Swift, Objective-C, COBOL, アセンブラとなります。
予想通りでしょうか。Python高いですね。自らの適性も考えながらスキルアップしてください。
最近就活も売手市場になってエンジニアも段々様変わりとしているそうです。自分の身は自分で助けるようにしたいですね。
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