ネットワークエンジニアに資格は必要?
ITエンジニアの「資格」にはさまざまなものがあります。
今日はネットワークエンジニアにとって、どんな資格が自分が描いたキャリアデザインに必要になるのか。とにかく数多い資格の中で、実際に営業としてエンジニア派遣をしてきた、営業部の箕輪さんにインタビューしてみました。
-お疲れ様です。今日はネットワークエンジニアにとってどんな資格が有利になるのか、実際の営業現場での経験をもとに、教えていただけますか?-
はい。ネットワークエンジニア(以下NWエンジニア)の資格といえば、CISCO認定試験である、CCNAとCCNPがあげられます。
-これらの資格を持っているのといないのとでは、やはり違いますか?-
正直、ユーザー面接のときに重要視されるのは、実際の現場経験と人間力です。、それが決定的になる資格とは言えないかもしれません。CISCO絡みの案件だとCCNA,CCNPはそれなりに勘案されますが、それが決定的とはいえません。
-資格取得にはある程度のお金もかかりますし、更新していく必要もあると考えると、あえて受験する必要はないということですか?-
一概にそう言い切れるものでもありません。20歳代の若手でまったくの現場経験がない人や、まだまだ経験が薄い人にとっては、勉強の一環として受けておいて損はないと思います。それと、大手ベンダーになると、まずは紙面上での判断になることが多いので、その際、資格が一つの選抜基準になる場合も多いと思います。
本当に役立つ資格は何?
-NWエンジニアが今取得しておくべき本当に役立つ資格は何ですか?-
もし余裕があって資格を取ろうと思うなら、「ネットワークスペシャリスト試験(NW)」を持っている方がいいと思います。公的資格でもありますし、一通りの勉強になります。またCISCO製品が案件に絡む場合も多くありますので、CCNAからCCNPを取るというのは「あり」だと思います。
-それ以外に身につけておきたいスキルはありますか?-
そうですね。英語力があるとかなり有利です。
ドキュメントが英語の場合もあるし、オフショアでの開発も増えてきました。
英語力があるとないでは、ユーザーから必要とされる度合いがまったく違ってきます。その際英語の能力を図る指標としてTOEICの得点は基準となってきます。
またSAP関連の案件に関してはSAPの認定資格があることは絶対的に優位です。SAPは案件の数に比べて技術者が少ないので、とっておけばかなり有利でしょう。ただ、SAPの認定資格は高位になるとかなり高額の費用がかかりますので、独学はむずかしいかもしれません。
資格マニアにならないで。
-最後にこれから資格を取りたいと思うエンジニアに対して一言お願いします。-
はい。エンジニアにとって資格はちょっとした付加価値くらいに考えてください。有用な資格ももちろんありますが、最終的には最初にも申し上げた通り、現場経験と人間力です。資格を取ることがメインになってしまっては意味がありません。
未経験の方が何も知らないで、これから頑張りますというより、まずは資格取得に向けて勉強しましたということはアピールになります。独学はつらく、なかなかペースを守れません。資格取得を励みにするのはありだと思います。
-ありがとうございました。-